この地にある環境を最大限に生かすには・・・、と考えてデザインしました。それは星野の地が育んできた長い歴史が醸し出した環境であり、軽井沢の豊かな自然が創り出したものでもあり、簡単に創り出すことの出来ない、この場だけが持つ魅力あふれる価値です。木、水、石など、そこに存在する全てのものを使い風景との繋がりを演出できれば、あとはその地がゲストの感性を引き出してくれます。
谷あいを流れる豊かな水と、この地に元々育っていた多くの樹木は、最も重要な要素となり、山里の貫禄があります。くつろぎに満ちたリゾートとして、いたるところで感じられる様々な水の気配、水面に映る木々の影やそこを渡る橋、明るい木漏れ陽に満ちた林の散策路など、一つ一つのシーンを丁寧に作り出しました。
一日をのんびりと過ごすことができる、無数のリラックスポイントがあり、居場所があちこちに見つけられます。ゲストには集落の住人として暮らしていただきたいのです。客室を基点とし、広大な敷地の中には丘の森を巡る道、入り組んだ路地、滔々と水があふれる庭、大きな池など様々な場を造り、さらにちょっとのんびりできる小さなテラスなどを、そこかしこに用意しました。ここに滞在することがそのままリゾートライフになる場作りを目指して完成したのが、この谷の集落なのです。
千葉大学園芸学部環境緑地学科卒業、オレゴン大学大学院ランドスケープ・アーキテクチャー修士修了。米国カドゥチ/ハーマン・アソシエイツ、ハーグレイブス・アソシエイツなどを経て、1998年より有限会社オンサイト計画設計事務所 代表取締役/パートナーに就任。現在に至る。千葉大(1996〜2002)、東京理科大非常勤講師。
主な作品
横浜ポートサイド公園(2001年度 グッドデザイン賞)、群馬県立館林美術館及び多々良沼公園(2002年度 造園学会賞、2003年度 グッドデザイン賞)